猫と作家と
私は特別猫好きという訳ではないのですが、家で飼っているのが猫なので、ついつい、「猫」と名のつくものに飛びついてしまいます。
プレーリードッグ、うさぎ、を猫と並行して飼っていた時は、この全ての動物に関連するものにいちいち引っ掛かっていたので、それに比べると今は落ち着いた方かも。
先日買ったのが、この「作家の猫」という本。
著名な作家とその猫達のエピソードが、写真を中心として書かれています。
この手の本には必ず出てくるのですが、大佛次郎、内田百間(←この“けん”の字は正しく表記すると、文字化けする可能性があるそうです)などはもちろん、室生犀星の猫などはカバー裏にも、火鉢に前両足を掛けて暖をとっている写真が載っています。これがまた可愛い。
特に面白いのがその写真で、作家自身がとても自然な、いい笑顔をして写っているうえ、猫もとても日常な姿で写されているのです。
写真を見るだけでも楽しめ、エピソードを読むとホロリとさせられるところあり、と内容は非常に充実しています。
言うことを聞くなんて期待されていず、素で生きても許される猫。
私は、猫がワガママだとは思ったことはありません。どちらかと言うと、他の動物と比べてみても、犬のように人間に忠実な動物の方が少ないのではないでしょうか?
むしろ猫は、人間がこうありたいなという道を、ごく自然に生きている動物だと思っています。
猫が猫でいるだけで、一人前の扱いを受けている・・・。
まったく面白い動物です。
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